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卒論「ローマの七賢物語」 前の英語学演習1のレポート

婉曲語法の研究 

 「undertaker (葬儀屋)は、1800年代初期より イギリスとアメリカの euphemism だったが、数代に渡りその機能をやめた。 embalming school (防腐処理学校)は、colleges of mortuary science に品格を高め、彼らの職業を mortician と称するようになった。 (注1) この新造語句は、信望、格式のある physician (doctor;医者 、physician内科医, surgeon 外科医)を 型取って作られたのだが、2つの名称は、 民衆一般が使用する beautician (美容師)、 cosmetician (化粧品製造、販売者、美容師、メイクアップ専門家) の急速な発達によってかなり減少した。」 (注1)
 最近試みられたのは、funeral service practitioner,(葬儀屋) grief therapist (グリーフセラピスト、悲嘆カウンセラー、悲嘆療法、哀悼療法、死別療法、遺族療法、) であり、イギリスでは funeral furnisher (葬儀用品店、葬祭業者、)である。 (英語が婉曲語であって日本語訳語は婉曲語かどうかは?)

Evelyn Wauguh (イーヴリン ウォー 1903-1966 )は、 The loved One でアメリカ葬儀屋業を扱い、小説における冷笑的なユーモア(ブラックユーモア)を 示した。

 民主主義の仮説を信じるアメリカで、卑しい職業に従事する人々が、社会的価値の新しい意義を与える 試みは著しい。 Albert H. Marckwardt によってよく知られている用語は、 janitor (守衛、管理人、清掃員etc,) から custodian への変化の結果として起こった Custodian から Director への変化である。 plumber (配管工、水道屋さん) も sanitation engineer (衛生技術者、上水道技師、公衆衛生etc,) へと地位向上した。

 人の目をくらます虚偽の推論の技術即ち詭弁と類似した不純という最初の意味の sophisticated は、smart set (ハイカラ連中)を得た。 (日本語になったソフィスティケートの意味は趣味・態度などを洗練すること。広辞苑: 都会的に洗練すること。明鏡国語辞典:)  洗練されない野暮な田舎者 (country bumpkin) の婉曲語に 1800〜1900年代の provincial (州の、地方の、古くさい、etc.)があり、 euphemism と階級の関係が重要となる。

 U (=upper class, 上流階級) の語法は、Non U (=non upper class) よりもぶっきらぼうで言葉を飾らない。 素直なU-speech にラテン語から作られた bad breath (呼気悪臭)の 婉曲語 halitosis を認める傾向があるが、 U-speeker は、同様にラテン語から出た lavatory (トイレ)や その他の powder room ,(化粧室、お手洗い) senior citizen ,(高齢者、シニア) mentally ill, (精神疾患のある、心の病、統合失調、知的障害) のような遠回しのもったいぶった体裁の良い non-U の新造語句を避ける。 euphemism は、うぬぼれと隠蔽を特徴とする中産階級の 「言語現象」(注6)と言ってよい。

 今日、教育ある人々も上品、都会風、礼儀正しさのために euphemism を用いるが、死に関しては、dying (死にかかっている、末期の、英和辞典参照)を passing on、(亡くなること、)
funeral (葬式)を service,(サービス) coffine ,(棺)を casket (ひつぎ、納骨箱)と いつも呼ぶ無教育の人々よりもあからさまに言う。
 教育ある人々自身の新しい euphemism は、 病気について発達した。 leprosy (ライ病)の代わり Hansen's disease (ハンセン病)、 stroke (脳溢血) の代わりに accident と呼ぶのはその例である。(注7)
 「アメリカ人の squeamishness (吐き気を催しやすいこと、すぐに気分を害すること[ショックをうけること]、 すぐに取り乱すこと、うろたえること、 潔癖な、こだわりにの強いこと) 英和辞典参照) は、 その新聞シンジケートの占星学者が Cancer (癌)Moon Children (ムーン チルドレン) と代えたようなタブー語への 不合理な恐怖心に表われている。(注1)
 婉曲語法の優雅さは、現代作家の広告文案のために使用されるのでなければ あまりにも squeamish (形容詞) とみなされる。

jocular euphemism (冗談めかした婉曲表現、軽妙な婉曲表現、滑稽な婉曲表現、愉快な・気さくな。・・・婉曲表現、)の例は辞書に入れられた。例えば、
last resort (最後の、最善の、究極の手段、......ラストリゾート) → the W.C. 1900年代
lay down the knife and fork (ナイフとフォーク、箸とナイフ、ナプキンとナイフ、庖丁とフォークを置く,) → to die 1800年代
body-snatcher (死体泥棒、墓あばき、) → an undertaker ,1800年代
visit the sand box (サンドボックスを訪れる、砂場へ行く)  → to retire to urinate , 用を足すため,排尿に退く etc.) 1900年代
lungs (肺、《俗》女性の胸、乳房) → the breasts , 1900年代

 広告の euphemism には、1900年代中頃、 acne type surface blemish (にきび様の表面の吹出物)  (pimple, 吹出物)、  1983年 student service officers (学生アルバイト)(注8)がある。
 アメリカ人は、絶えずマスコミメディアによって攻めたてられている。

ding (鐘、ベルの音)は、1800年代初期から damn(くそ!ちぇ!むかつく...英和辞典参照...It's damn cold ,(すごく寒い....) を回避するアメリカの euphemism だったが、同時に slang (スラング)の Mexican のような イタリア人、の軽蔑的なあだなである。
Color of は、人種的特徴として色の黒い皮膚を持つ人に関する婉曲語である。  euphemismは、当節少数民族集団の感情を和らげる手段として用いられるが、 少数民族集団自体 euphemism のがらくた入れである。
 アメリカ合衆国は、近頃貧困地帯の婉曲語に、 pockets of poverty ではなく depressed areas を認め 「poor の婉曲語 low-income (低所得)の 早期廃止を望む者もいる。」(注4)
国内の war-on-poverty (貧困との戦い)は、 アメリカ政府職員によって禁止された。 外国で war-on-poverty は、equal-oppotunities program (機会均等計画)として言及されていることと関係がある。  

 婉曲語の濫用は、ニューディール政策からすでに滑稽な極端な手段に広がっていたが、 インドシナ紛争は、米国国防総省のスポークスマンの無数な婉曲表現に帰着した。 (注9)  Wiblics は、Water Borne Logistical Craft (水上輸送用舟艇の大意)の頭文字で報告に使用された。

 「1975年、ウォーターゲート事件の参加者による 一時的流行の婉曲語使用は、その多くが ホワイトハウスへ行く前に広告代理店のために 働いた真相と無関係ではないと恐らく論じられるだろう。」 (注9)

 第2次世界大戦の話題に関する例は、ナチスのヨーロッパユダヤ人殺戮計画、人種などの 集団虐殺計画、 the Final solution (ザ・ファイナル・ソリューション)の婉曲語句  liquidate undesirable elements (不適格者、望ましくない者、を排除する 2026 DeepL機械日本語) に見られる。
またイタリアは、降伏した時に突然 Ally (同盟国) になることはできなかった。 しかし国内戦線の国民は、 {Axis enemy  (枢軸[国家間の連合]の敵)
the Rome-Berlin Axis  (第2次世界大戦初期のイタリアとドイツが結んだ独伊枢軸)
あるいは
the Roma-Berlin-Tokyo Axis (第2次世界大戦後半の日独伊枢軸)
集合的枢軸国の敵のいずれか} としての新しい地位を示すためにつくられた婉曲語:co-belligerent (共同交戦国) を忌み嫌うのをやめた。

 Mail cover は、共産主義諸国と文通するアメリカ人の郵便物を精細に調べる秘密業務のための 米国郵政省(U.S. Post Office Department) の婉曲語であったが、1971年に廃止され 公社 (United States Postal Service) が生まれて (注10) 現在はほとんど行われていない。

 euphemism (婉曲語法) を理解するかぎは、 言語機能の作用の仕方、婉曲表現の動機や背後にある理由にある。 それは、時代、社会階級、地域の見地から明らかにしていくことが できる。 英語の婉曲語法は、イギリス、アメリカ、オーストラリアまで含み juvenile (未成年者の) や drug (ドラック) の slang (スラング、俗語) とも密接な共通要素がある。 日々英語を豊かにするものは、 多忙な都市の一員であることによって強制される率直性であることも 忘れてはならない。ロンドン中央の一番貧乏な街に栄えたコックニー英語の 早急、正直さは、今日の新しい形の言葉、新しい常套語句、 slang, 流行語と国を隔ててどのように関連し、 婉曲語法を作り上げていったのか、あるいは、speech と thought の間で婉曲語法は、個人、社会的共同、コミュニケーションを包含した 重大な問題を提起する。