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2024年 翻訳中です。notes17


原書 THE SEVEN SAGES OF ROME (MIDLAND VERSION)

ローマ七賢物語 (ミッドランドバージョン) オックスフォード大学出版 2005

原文の解釈ノート

第12物語:前ぺージ Note2560行までの大意:
一夜番の騎士と婦人が抱き合っている間に..../ 盗人の一人が絞首台から消えた.../ チャペルへと彼は急いで馬を疾駆させた。/ そして小屋に戻り彼の苦痛を訴えた。/ 「嗚呼、悲しいかな。/ 私が見張っていた一人の盗人がいないのだ/ だから私は大変びくびくしている/私の所有地が失われやしないかと。/ ・・・・・・・・」/ 婦人はその時答えた。/・・・・・・・/ 「私たちは貴方の(彼女の)シェリフの墓に行って/ 直ちに死骸を掘り出し/
2562  As fayer as the othyr dyde." (As exactly as the other dead body. 他の死体(闇の中に消えた絞首台の一人の死者の肉体)と全く同じように。)
D版は遺体を掘り起こすという猟奇的な事は何も書かれていない。 F版において 騎士が死体を墓から掘り出すことを拒んだので婦人は自分で掘り起こし それから絞首台まで背負いそしてそれを吊るす。 その他のバージョンでは 騎士は遺体を掘り出すことに反対しないが 絞首台に吊るすことは拒否する。 (そんなことをすれば彼は臆病者とみなされるだけだと ただひたすら言いながら。) それで婦人は消え去った盗人の死体の代わりに彼女の夫の屍を吊るしたのである。

2581  "Sire," quod scho tho, "therof al ("Sir," said she the, "thereof all サー、その時彼女は言った。「すべてのソースから)
[.....数行欠.......]
[....写本に空白はないけれども...]
2581までの大意:
八方塞がりの場所で 3人の盗人が絞首刑で死んでいたのだ。 そのうちの2人のうちの1人の死体に大きな傷痕があった。 彼が見つかってもそのような傷がなかったら その時見張り役の騎士の土地は失われ殺される。

恐らく婦人は夫の死体に傷をつけるよう申し出てそうするために 準備する。 D版....(彼女は騎士に貴方の持っている剣か短刀を抜いて死体に同じ傷痕を付けなさいと言うと 「私に全くの災いが降りかかるはずだ死んだ男を突き刺すくらいなら、、、」と拒まれたので) 婦人は彼女の外套からナイフを抜く。 その他の版...彼女は騎士の剣を取る。

2582   And drew a knyf out of hire schete, (And drew a knife out of her cloak, ronbe そして彼女のマントからナイフを取り出した。)
OED(古英語辞書)は schetesheath と注釈する。 しかしschete はこの語形の唯一の例として挙げられている故に, (この意味で語尾に-th(e)がないのは珍しい。 ) またこの行は hire scheteと読むので Dr.Jill Whitelock はこの語句を "cloak,(緩い袖なしの外套、マント、) robe (衣、おおい、ローブ) と注釈した。(MED 中期英語辞書はこの語句を文証した。)

  (婦人は鋭利に研いである尖ったナイフで 夫の頭に一つの傷を作った。)
2586  And syed, "Sire, wel we goon," (And said, "Sir,we fare well. そして言った。「サー、私達の事はうまく運びます。)
この時点でYグループ原文(F版を除く)は 騎士が婦人の本性を見過ぎてしまったと我ら読者に言う。
A版: 2697-8
Þanne þe kniӡt wel vnderstod, (Then the knight well understand, その時騎士はよく理解した。)
Þat fals and fikel was hire blod (That false and deceitful was her blood 彼女の気質は人を惑わし欺瞞に満ちていた。)

(誰かが担ぎ去ったかもしれない絞首刑の死体には 2本の前歯がなく彼の顔は私の記憶と一致しないので 私は殺されるかもしれないと一夜番の騎士が言った。 婦人は叩いて2,3本抜き取りなさいと頼むが 彼はヨハネに誓って1本さえ砕けないと断った。婦人は 聖マリーに誓って石を一つ彼女の手に掴み..次行 ) )
2600  And knockyd out two teth anoon, (And knocked out two teeth at once, 歯をノックして一度に2本の歯を折った。)
F版にはさらに事件がある。 それは騎士が言うには 姿を消した一人の死体には指がなかった。 そこで婦人は剣を取り夫の遺体の3本の指を切り落とした挿話である。

2601-8 
8行の和訳: サー、彼女は言った「彼の首より上の部分(頭)を変えよう/ 急いで私たちが成功したことを/ 彼は或る人になぞらえて描かれた/ 夜が明け白む程に/ 彼等はすぐに死体を運び出した。/ そして絞首台へと歩き始めた。/ そして同じ位置に吊るした。/ ちょうどそこでもう一人が死んだのだ。
この結末はD版独特のものである。 その他のバージョンにおいて 騎士は婦人の遺体に対する 振る舞いを理由に婦人との関係を拒絶する。

2625   To bede a euen when scho cam, (To bede a evening when she came, 彼女が晩に寝室に来ると)
古フランス語バージョンA※ C,R版の物語は翌朝に語られる。

2635-8
2635: Thay wylle gyle the wyth hare werke (They will deceive you with their works 彼等はその業であなた方を欺く。)
第13物語ローマの前置きはその他の版と異なり皇后が皇帝に"the Feast of Fools" (愚人祭:主に中世期フランスの教会内で行われていた 1月1日のばか騒ぎ・・・  参照:研究社 英和大辞典) を祝う理由を尋ねている。 しかしこの意図は多分 1月:January に Geneuer という学者の名前をつけたのかという後の論及に連結している。 (次のnote) "The Feast of Fools"は二度と語られない。 (参照:Brunner, p.222. notes I.2738,& Campbell.Saven Sages p.179, notes U 3057 3058)

2636  As dyde Geneuer the clerke (As did Geneuer the scholar 学者のジャニュウエリーがしたように)
その他の原文; Gyneuer, / 古フランス語バージョンA※、 中期英語 F,C,R版: Genus/ A版 Gemes / B,E版 Junius, Junyus/ Ar版 Julius/
D版にある名前の形は Geneuer が年の初めの月に 自分の名前を付けたという俗信を反映している。詳細はD版以外 全てのバージョンに書いてある。 Ar版においては 学者がJulius ,ユリウスと呼ばれているので彼は自分の名前を7月に July と付けたと言われるようになった。 E、B版において 学者を Junius と呼んで 彼等は彼の名前は1月 January に付けられたとまだ主張しているが。

2537  That with qweyntyes and with bost (That with cleverness and with noise 『それはノイズを伴う巧みさである。DeepL機械日本語訳』)

2638  Schend the kynge's' and h[are] hoste. (Bring about the death of the kings and their army.  王達とその軍隊を煽動して死をもたらした。)
ローマには3人の異教徒の王がいた。 従って行間書入れ語句... kynge→kynge's'   所有代名詞 his が未修正のままになっていたが、 Dr.Jillの校訂は、 h[are]their
2733行例文は Dr.Wrightによって修正されずまた行間書入れ語句はない。 Thre kyngys and hare hoste (Three kings and their army. 3人の王と彼らの軍隊