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2022 翻訳中です。S


原書 THE SEVEN SAGES OF ROME (MIDLAND VERSION)

ローマ七賢物語 (ミッドランドバージョン) オックスフォード大学出版 2005

INTRODUCTION 和訳

 句読点、大文字使用、語分割、そして段落一字下げは現代化されました。
(Jill whitelock博士注156)
写字生のある特異な言語表現は、可能な限り語を分割しまた誤分割するという 彼Dの傾向です。詩行のオープニング(ローマ七賢物語始まり)の例で写字生Dは 皇帝の名を'de occlicius'と書きました。

写本の語分割例
4 'de occlicius'
Is name was 'Deocclicius';    彼の名はデオクリシウスと申しました。
His name was "Deocclicius";
7 'Bi twene' & 'a nayer'
Bitwene
thaym twa come an ayer   二人の間に跡取り息子が生まれました。
Between them two came an heir
15 'for thoght'
The Emperour forthoght sore   皇帝はたいそういやいやながらも
The Emperor was loath very much
18 'a non'
And messangers anon thare went,  使いを出すや否や彼らは参上致しました。
4 And messangers at once there went,
20 'by fore'
Ryght byfore the Emperour   皇帝の面前に
Right before the Emperoe
21 'In to'
Into
a chambir out of the halle   大広間の外の部屋の中に
Into a chamber out of the hall

写字生のpractice, 写本習熟のための書き方を含めて Emperour に対するそして時には Emperes(se)に対するEなど 全ての略字は完全な形式にして書きましたが明確に発音される文字というわけではありません。 写字生はEmperesEmperesse の二つの形式を用いているからです。 (現代英語は"empress"女帝) 詩の初めから終わりまでこの略字はどちらの形式でも原文で略字が見出されスペルアウトした 箇所の詩行により近い方の形式にマッチするように中期英語で一文字ずつ 綴られました。

数字は詩行 オープニング(ローマ七賢物語始まり): 253 Emperasse, 264 Emperesse, 422 Emperesse, 454 Emperesse, 560 Emperes,
第4物語:1171 Emperesse,
第5物語:1190 Emperesse, 1280 Empresse,
第6物語:1482 Emperes, 1496 Emperesse, 1514 Emperes,
第7物語:1630 Emperesse,
第9物語:1876 Emperes, 2072 Emperesse,
第10物語:2261 Emperes,
第11物語:2423 Emperesse
第12物語:2631 Emperesse, 2643 Emperesse,
第13物語:2645 Emperesse, 2744 Emperes, 2749 Emperes,
第14物語:3112 Emperes,
第15物語:3379 Emperes, 3394 Emperes, 3402 Emperes, 3418 Emperesse, 3425 Emperesse, 3433 Emperesse,

2005年編集ミッドランドバージョンの本全ページを ざっと通読して際立つ大文字Eの語彙は "Emperour"です。しかし97 Emperoure, 659 Emperours, という形式もあります。(現代英語は”emperor”)

 筆記体の区別、 , は写本のとおりに保たれています。 筆記体の長い はしばしば語頭で使い人称代名詞 'I' に対してはとI のそれぞれが印刷されました。 thorn:Þ(ソーン、現代英語のthに相当)と yogh:ӡ(ヨッホ) の使用は 2725行の単一事例を除き保存されています。
2725
That [the] Sar
zyns turnyd to flyght,   サラセン人達が進路を変えて逃げ行く様子、
That the Saracens turned to flight,
sarӡyns では ӡが尾の長いzとして用いられた場合でありそれ故 ӡ の位置にzが置かれて印刷されました。

欠けている行は角括弧の中に詩文のドット行[......] によって示されその行は本文の行番号を通して打ってありません。

Karl Goedeke(カール・ゲーデッケ注157)により ラテン語で最初に与えられた物語の題名はページの右側余白に記載してあります。
注157:Karl Goedeke "Liber de Septem Sapientibus" 七賢人の本 Orient and Occident (1866) オリエント アンド  オクシデント 東洋と西洋

1. Fyrst Talle Arbor (The tree, 木)
2. A Tale of þe Mayster Canis (The dog, 犬)
3. A Tale Aper (The Boar, 猪)
4. A Talle Medicus (The Physician, 医者)
5. A Tale Gaza  (The Treasure, 宝石)
6. A Tale Puteus (The Well, 井戸)
7. A Talle Senescalcus (The Seneschal, 執事)
8. A Tale Tentamina (The Trials, 試み)
9. A Talle Virgilius (Virgil, ヴァージル)
10. A Tale Avis(The Bird, 鳥)
11. A Tale Sapientes  (The Wise men, 賢人達)
12. A Tale Vidua  (The Widow, 未亡人)
13. A Tale Roma (Rome, ローマ)
14. A Tale Inclusa  (The Imprisoned Wife, 監禁された妻)
15. A Tale Vacticinium  (The Prophecy, 予言)

参照: 翻訳者のcoffee break

D版:ローマ七賢物語 ミッドランドバージョンの和訳