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2022 翻訳中です。M 原書 THE SEVEN SAGES OF ROME (MIDLAND VERSION) ローマ七賢物語 (ミッドランドバージョン) オックスフォード大学出版 2005INTRODUCTION 和訳(231) THEE NOR.(北部方言) この形式te(I)は Tak me thy childe that is te leue (D版54) (Take me your childe who is dear to you; かわいい陛下の子供を私に委ねて下さい。) D版の54行目に見出せてウエストライディングでのみ少数異形として文証されそれは、この原文においても マイナーな異形綴りです。 (他の形式:the(85(22rh)) þe(I) thi(I) ) (244) UPON NOR.(北部方言) 最も共通な形式は、uppon(35)ですが、 文献にあるのはランカシャー、リンカンシャー、イースト・ウエストライディング、そして the Isle of Man(マン島:グレートブリテン島とアイルランド島に囲まれたアイリッシュ海の 中央に位置する島、地図参照:Wikipedia:wp) だけです。これらのうち最後のマン島は明らかに問題の地域の外にあり(本文単語 falls) またランカシャー(北西イングランド)の認証は南の境界線よりも下にあります。 (他の形式:vppon(10)) (247) WELL 副詞 NOR(北部方言) 少数異形のうちで will (5(2rh)) はウエストライディングでのみ記録され、wylle (5(Irh)) はウエストライディングとノーフォークで見出され、 wile(I) はリンカンシャーとウエストライディング、 Berwickshire (バーウィックシャー;スコットランド南東部の旧州、 地図参照 WP:) に記録されています。 (他の形式: wel(26(11rh), wyl(2), wyle(2), wil(I), wele(Irh), welle(Irh) この証拠から筆写者の綴り字法のシステムは、(そう呼べるか呼べないかは別にして)概して 上記地域の南部地方の慣用法を反映していると思われます。 すなわち、リンカンシャーとイースト・ウエストライディングそしてリンカンシャー北部の狭い地域です。 特に、oppon その綴り字の発生、よく文証された形式は南部の境界線に大変近い区域で記録されています。 もうこれ以上はっきりさせようがありません。言語形式はしばしば著しくウエストライディングでよく文証されています。 この論拠は、scho, twa, fra, bath, bathe, swylk, swilk, swilke, whilk, whilke, の綴り例に対しては確かですが、これではすべての異形を説明できません。それにウエストライディングには 未収録の異形もあります。 写字生の方言に該当するにはリンカンシャー( 地図参照WP:) は除き得るように思われます。ほんの僅かだけが境界線以内に分布があるからでまた幾つかの形式はこの領域の南の方へ 進んだ地方で記録しました。 63ページ例えば少数異形綴り字mykile はリンカンシャーだけで確認され、 地図では当方の境界線下に載せてあります。 nouthir +no のように。(あまりにもはるかに北のNorthumberland:ノーサンバーランド (地図参照は前ページWP:)との境界にあるDurham ダラム WP:地図参照の何処か他の所だけで文証された。) これ等の形式は原文が、その歴史の初期にリンカンシャーでコピーされていた証拠であるという事かもしれません。 追加的にこの有利な証拠として マイナーな異形、弱変化の動詞活用語尾-teが一度見出され、 それがまた地図上では問題の北部地域よりも下に位置区分されています。 おそらくere と同義語の少数異形綴り字 arre は一度 D版写本に見出されそしてリンカンシャーとOxfordshire(オックスフォードシャー: 地図参照 WP:) だけで記録されています。
arreに関して翻訳追記
D版第2物語「犬」Canis(The dog)
He said......901行 原文の方言D版約3455行(Jill Whitelock博士編集)の詩にある 同音異義語と綴り字に誤りを生じた同韻語が、歴然として連句をなしていることにより 原文の方言が際立ってきます。再びよく文証された形式も信頼できる形式も少ないのですが。 (30) THEN. Tho (30(24rh)) (他の形式:than(54), thanne(8), thane(3) )
(85) BOTH.
写字生の方言項目の導入前で述べたように、大変珍しい同韻語beie
を何らかの形式 bathe に置き換えて
{bathe twae}
{twaye bathe}と韻を踏ませています。
(D版1900, 1925) 同様に、上記の例では bo がおそらく本来は two と押韻していたのですが現存写本においてはbothe に改変しました。
(227) STEAD. 形式 studeは、 dude との脚韻語として一度見出せます。 (259) WORSE. 写字生の方言の前項、D版例文(3364-3365)で述べた通り、wurs が curs の最初の 同韻語でしたが現存写本で wars に変改しました。 しかしながら他の形式もあります。(脚韻)
D版(第11物語 2429-2430) これらの形式が示唆するのは、現存D版を書いた写字生(北部方言と定義)が種本とした原文の方言は分類的に南西ミッドランド 方言に属するということです。 そのD版1284-5行の脚韻語にも興味を引かれます。
D版( 第5物語 1284-1285)
この推論は、行内の幾つかの形式によって裏づけられます。
hareは、their (彼等)の異形綴り字で20回以上発生し、北部方言の写字生が用いた
th- 形式よりも頻出します。
D版( 第6物語 1345)
最後に take の過去単数形 to がD版1432行内に見出せます。 範囲をしぼりました。 Herefordshire(ヘレフォードシャー :イングランド南西部の旧州 地図参照WP:) South Worcetershire(サウスウスターシャー:イングランド南西部の旧州 地図参照WP:) North Gloucestershire(ノースグロスターシャー地方) Warwickshire(ウォリックシャー:イングランド中部の内陸州、 地図参照WP:) Shropshire(シュロップシャーの狭い地域:イングランド中西部のウェールズに接する州、 地図参照WP:) しかし、これまで描写した統計的な情勢では 言語プロフィールの全形式を説明することはできないと言わざるを得ません。それで 仮説的提唱にとどまらねばならないのです。 下記の残存する単語形式を見ると East Anglia (イースト・アングリア: 地図参照 WP:) のどこかで写字生が手書きコピーした原文ではないのかという説得的証拠があります。 特にNorfolk :ノーフォークで書いたように思われます。 East Anglian : 東アングリア形式(32) THOUGH. thou(3)は、Suffolk(サフォーク: 地図参照WP:) のみで記録されています。 (他の形式:thow(3), tho(2), the(I) )
(45) NOT. 異なった形式は登場人物のいろいろな考えや感情を起こさせる詩行に見出せます。
nowte(現代英語not) と bythout(intent, thought,considered, rsolved. devised, planned, etc.)
の脚韻語は、ノーフォークとサフォークで記録されます。 nough(I)はサフォークとヘレフォードシャーで見出され、 nawt(2)はノーフォーク、 Somerset(サマセット: 地図参照WP:)ウォリックシャーで記録されています。
中期英語綴り字 -ought となる項目に収集した形式の中で
-outeは,(
broute, wroute, thoute, bythoute) のように形を変えて4回発生しこれらもまた
ノーフォークの暗示的形式です。 (54) THROUGH (through...を通って) 少数異形のうち thourth(I) はノーフォークとデボンだけで記録されます。 (他の形式:thorow(14), thourow(8), thorou(I), thourugh(I), thorug(I), thourgh(I), thorugh(I)) 67) ADDER) SOU.(南部) 『現代英語:adder クサリヘビ (viper)英国産の唯一の毒蛇 ;旺文社 コアレックス英和辞典より & 欧州産のマムシ、北米産の無害なヘビ ;三省堂カレッジクラウン英和辞典より,』 nadder(2)形式はノーフォークだけで見出されます。 nedder(2)がノーフォーク、グロスターシャー、シュロップシャー、ウスターシャー で記録されているのに対し naddir(3)は記録されません。 |
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