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原書 THE SEVEN SAGES OF ROME (MIDLAND VERSION)

ローマ七賢物語 (ミッドランドバージョン) オックスフォード大学出版 2005

INTRODUCTION 和訳

a
D版 ローマ七賢物語始まり 381
I schal saue thy lyf
a daye.  ある日私は御身の命を助けてあげたい。
I shall save your life one day.
D版 第13物語 2664
Fram harm saue the city
a day.  危害からこの都市を明記されていない日に(Xデー)に守ることができよう。
From harm save the city on an unspecified day. (X-Dayは和製英語
D版 第5物語 1223
Come
a day into the tour,  ある日(ナイトは)塔の中に来ました。
Come one day into the tower,
D版 第12物語 2471
He sate
a daye by hys wyf,  ある日彼は妻の傍らに座って、
He sat one day by his wife,

 この言語形式の証拠のいくつかは単純に(質問項目)が 北部地方かまたは南部地方かどちらなのかだけの調査でLALMEによって 収集されたという事実によって説明できるかも知れません。 D版の北部方言の写字生は、ラテン語を知っていましたが中期英語は少ししか知らず まして中期英語の"The Seven Sages "「七賢物語」を写本するなどとは不慣れな仕事だったと考えられます。 それは、写本原稿のかさばった大部分を占めているのは多少のより変わって目立つスペリングであるということが 取りも直さず説明しています。
英吉利中世文学 Piers Plowman(ピアーズ・プラウマン)『1370-86年、おそらく1377年、William Langland: ウィリアム・ラングランドの中英語の寓意的な物語詩、韻を踏まずに書かれた、頭韻詩。 参照Wikipedia:
Mandeville's Travels(マンデル卿の旅)『Travel's of Sir John Mandeville「東方旅行記」 参照WK:
How Men þat Been in Heele
彼のコピーの調査研究は恐らく(質問項目)を詳述した上記のような"The Seven Sages"「ローマ七賢物語」においての 彼の執筆の問題点と言語地図の全体的様相の両面を照らすことになるでしょう。

語彙

次の原文の語彙は南部方言用語として"Kaiser"(カイザー)の研究論文 「中期英語の単語地理」に記載されています。
D版 ローマ七賢物語始まり 497
Bot I hadde
areyrd cry.  しかし私は叫んでいました。 But I had cried out.
D版 第12物語 2559
To thys
beriel we wyl goone,  貴方のお墓に私達は行きます。
To your grave(tomb, burial-place) we will go,
D版 第12物語 2171-2(脚韻)
When thay were abede
yfere,  彼らが一緒に寝床にいた時には、
When they were in bed together,
The wyf and hyre copinyere,   妻と彼女の情夫が、
The wife and her illicit lover(paramour, adulterer),
D版 第6物語 1399-40(MS写本myght (sic)間違った原文のままの脚韻)
The godman was ful vuele my[t]t[e];
   その夫は彼にとりましては全く不運な事でした。
The goodman was fully unfortunately(unluckly) with him;
He sowt hys wyfin the pytte,   彼は井戸で彼の妻を捜して、
He sought his wyf in the well,
D版 第15物語 3398-9(脚韻)
Bot thou may the fayrer
skere  お前は十分告発それとも罪から身を守るであろうが、
But you may adequately defend from a charge or accusation
Of the myn sone haues told here,  ここで息子が話したような、
Of that my son has told here,

これらの形式特に同韻語に現れ出る形式について前述してきましたが それは"the Seven Sages "「七賢人」D版の由来する所は南西ミッドランド だったらしいという提言に重きを置いています。

編集の手順

長い原文の歴史と原文の異なるバージョンがあることに関して "the Seven Sages of Rome"「ローマの七賢物語」は、他に多くの中英語詩のようなものです。 例えば、

Sir Orfeo「サー・オルフェオ」 13世紀後半または14世紀初頭、ウエストミンスター・ミドルセックスエリアにて短い連句形式で書かれ 3つの写本に保存されている。 登場人物は、サー・オルフェオ(ハープ奏者で妖精王の城ホールでハープを奏でる)、妻ヘロディアス、 オルフェオの騎士達、執事、妖精の王、・・・省略

Guy of Warwick 「ワーウィックの男」13世紀〜17世紀にフランス、イギリスで人気があったロマンス (中世騎士の武勇伝)の伝説上の英国の英雄。 19世紀、ブロードサイドバラッドで語られた。
English broadside ballads とは 
16-18世紀のイングランドで時の話題などをテーマにしたballad 形式の俗謡。 片面刷りの大判紙に印刷して街頭で歌い呼び売りした。 ballad;バラッドは、素朴な用語と短い連で書かれた物語詩。
ballade:バラードは、フランス詩の一形式。 研究社 新英和大事典から引用.

Guy (ガイ)が社会的地位を持つ女性フェリーチェのためにドラゴン、巨人、ダンカウ(野蛮な獣)、大きいイノシシなどの 幻想的なモンスターと戦う。・・・聖地への巡礼、・・・ ストーリーの中心部は一騎打ちで侵略デンマーク王アネフラ、ゴネフラを倒す。 物語の登場人物アネフラは、歴史的にはノルウェー王"OlafITryggvason" オラフIトリグヴァソンであるらしい。オラフIはデンマークの"Sven Forkbeard"スヴァン・フォークビアード と共に993年、イングランド南部を侵略した。 登場人物イングランドの"Athelstan" アセルスタン(895-939)は アルフレッド大王(849-899)  ウェセックス王家のイングランド王。当時イギリスに侵入していたデーン人と戦いイングランド南部を確保、 兵制を整え、行政改革、法典、年代記の編纂、ラテン語古典の英訳等文化の隆盛に努めた。 百科事典マイぺディアから引用 その孫であり彼もデーン人を撃破しEngland統一を強化した。
★最初期フランス語バージョン:12世紀、  ★13世紀バージョン:French and Angro-Norman (フランス語とアングロ・ノルマン語写本)現存。 ★四つの英語バージョン現存、(フランス語またはアングロノルマン語からの翻訳)★ガイの息子"Reinbrun"に関して付け加えた続編がある。
 

Bevis of Hampton「ベヴィス・オブ・ハンプトン」: 1324年頃、Southampton(サウサンプトン)で書かれた中英語ロマンス: 6行尾韻スタンザ:
登場人物:
サウサンプトンの初老の伯爵/ 彼の若い妻(スコットランド王の娘)/  息子のBevis べビス(キリスト教徒)/  アルマイン(Almayn =Germany)の皇帝 (the Emperor of Almayn)Doon or Devoun,ドゥーン (べビスの母の愛人)/  べビスの叔父サーベル Saber/  サラセン Saracen の商人/  アルメニア Armenia のエルミン王 (King Ermin of Almenia)/  エルミン王の娘、ジョシアン Josian/  ダマスカス Damasucus のブラデモンド Brademond/ 
☆エルミン騎士べビス Ermin knights Bevis /  エルミン王の信頼できない家令
モンブリュント Mombraunt のイヴォル王(King Yvor)/  イヴォル王の巨人 アスコパート Ascopart/
ロンドンのエドガー王(king Edgar) とその息子、その執事/ 戦争馬 アランデル Arundel/ ・・・略
ベヴォワ卿は伝説的な英国の英雄。アングロ・ノルマンの主題でした。オランダ語、フランス語、英語、ベネチアン、中世のメトリカルロマンス ...ルーマニア語、ロシア語、オランダ語、アイルランド語、ウェールズ語、 オールド北欧、イディッシュ語への翻訳etc.・・・・、
プロットは、ドラゴン、巨人や他の神話上の生き物との戦いで満たされ、イングランドから 近東と西ヨーロッパの大部分を行き来する地理的スイープを持っています。(地理的広がりがあります。) Wikipediaの日本語訳 から引用

実は、後者二つの中英語ロマンス、 「ベヴィス・オブ・ハンプトン」は1331-40年頃のオーチンレック写本(the Auchinleck)に "the Seven Sages" (七賢物語A版?)と共に含まれていました。 「ワーウィックの男」は、Cambridge University Library ケンブリッジ大学図書館、15世紀末または16世紀初等頃と 推定した写本 Ff.2.38に "the Seven Sages "(七賢物語F版?)と一緒に収録されていました。

69ページ

しかし、筆記で校訂したミッドランドバージョンは結局"the Seven Sages"「七賢物語」の 物語体オリジナル版となって終わったのです。とはいえ "the text"原文は、写本の最も中世の後に続く時代(近世)の写字生の手によって幾分の詩行を失いかつ 写字生Dの方言の複雑な性質は編集者にとって面白い問題を提起します。 上に述べたように、多くの同韻語を書き換えて度重なるコピーの結果原稿は改変されてしまいました。

これらの幾つかを修復するのは簡単なことです。 例えば、
D版 ローマ七賢物語始まり 151-152
Amyd the halle hys bede was
made:  広間の真ん中に王子のベッドが整えられました。 
Amid the hall his bed was made;
When he lay therein naked,   彼がそこに裸で横たわる時、
When he lay therein naked,
madenakedと韻を踏む 原型は、maked だったはずです。
参考『現代英語 make の動詞活用形は making(現在分詞) made(過去形) made(過去分詞) makes(三人称単数現在)』

詩文の末尾が韻律的になるように一字一字を入れ換えた語の正字法に明快さを欠く例はたくさんあります。 D版原文は共通同韻語 "high" には12種類の異形で対句を連ねています。例えば、

第8物語 1724-1725
Hys fayre hympe that thow
see,  貴女がよくご存じの彼の美しい木
His faire tree that you see,
That sprade so brood and so heye,  その木は広く高く分岐していました。
That branch out so broad and so high,
第9物語 1880-1881
He made in Rome thourow
clergyse   彼は魔法のような技術によってローマで造りました。
He made in Roma by means of skill in magic
A piler that stode fol heyghe,  大変高くそびえる柱を、
A pillar that stood very high,
Heyer wel than ony tour,     他のどんな塔よりも高い、
Higher well than any tower,
第14物語 2877-2878
The knyght kest vpe hys
hee   そのナイトは彼の目を見上げました
The knight looked up his eyes
To the lady that sat so hye  それほど上階に座っていた夫人を
To the lady who sat so high up
第2物語 762-763
In a toure thay clymdyd on
hyghe,   塔に着くとずっと上方へと登りました、
In a toure they climbed far up(aloft),
Pryuyliche tha no man see.   誰にも見られないように慎重に。
Prudently(discreetly,cautiously, carefully) no man see.
第2物語 808-809
Thay two norise was were and
seghe   見張っていたはずの二人の乳母は見ました
Those two nurses was watchful and saw
The crdyl bothume turnyd on hyghe,  揺り籠がひっくり返って底が上になっていたのを。
The cradle bottom turned above
第14物語 2887-2888
And the othir scho helde an
heygh ,   イグサで編んだ鎖の他方の端を 空中で握っていました。
And the other she hold on high(aloft),
And the knyght byhelde and see,    するとナイトは彼女の方を見てその鎖を見ました。
And the knight looked in her direction and saw,
第15物語 3175-3176
Thorow helpe of Gode þat syt on
hye   天国に座っている神の助けによって
Through the help of God that sit in heaven
He neghyd sone a roche nye;   彼はすぐに一塊の岩に近づきました。
He drew near (approached ) soon a rock;